NHKの番組などを見ていると、人身事故のために電車が一時運行を見合わせているなどのテロップが流れることがある。
それを見る度に「ああ、またか」という気持ちになるが、どうも2015年からこの事故が増えているような気がしてならない。
日本全国には数多くの駅があるが、鉄道での人身事故が多い駅をみなさんはご存知だろうか?
鉄道での自殺は年々減少傾向にはあるが、JR中央線の東京から高尾駅間では10年間で人身事故件数が386とダントツで多い。
次に多いのがJR常盤線の上野から岩沼駅間の298件で、次が東武東上線の池袋から寄居駅間の276件となる。
他にも色々な駅がランキングに入っているが、急激に人身事故の件数が増えているのがJR新小岩駅だ。
自殺の名所としても有名だが、調べてみれば、2011年夏頃から急激に増えている。
なぜにこの駅が自殺の名所に選ばれるのか?それは電車の通過スピードが他の駅と比べてかなり速いかららしい。
この人身事故を起こせば、電車の修理代や輸送費、処理代がかかる。
更には電車を停めて何万人もの乗客員の乗車券の払い戻しやキャンセル料、深夜の事故では宿泊代なども準備しなければならない。
だから、ラッシュ時に飛び込めば800万円もの損害額で、平時でも400万円になる。
新幹線内での焼身自殺の場合は電気系統などの修理だけではなく、100本以上もの電車が遅れたり、40本以上もの新幹線が運休状態に陥ることがある。
こうなると、損害額も5億円以上にもなるのだ。
この賠償金は残された遺族に請求される場合が多い。
鉄道会社もホームドアの設置を急いでおり、平成32年までには800駅に設置するという。