前田愛と言えば、歌舞伎の中村勘九郎と結婚して「とうとうその日が来ちゃいます」と焦りを見せた。
何が来るのかと言うと、息子達が舞台に立つ日が来たのだ。
「今は嬉しいという気持ちもあるが、緊張と不安が入り混じっているごちゃごちゃの状態」だとか。
「母親としてやれることをやるしかない」と腹をくくったとか。
2月26日まで歌舞伎座で行われる、『猿若祭二月大歌舞伎』に5歳の七緒八と3歳の哲之が立つのだが、『三代目中村勘太郎』『二代目中村長三郎』をそれぞれ名乗る。
追い込みがかかる忙しい合間を縫って前田が答えてくれた。
自分の分身でもある子供達が舞台に立つ為に、必死に稽古をしている姿を見ていると胃が痛くて仕方がないとも言う。
そんな前田は、夫を「90点」と評価した。どうして満点ではないのかと言えば、「直してほしいところがあるから」だとか。
歌舞伎界の男達は、いつも背筋をピシッと伸ばし、正座をして挨拶もするから、きっと、整理と整頓もしっかりやるのだろう。
ところが、服や下着を脱いだら脱ぎっぱなしで、廊下に脱いだ服を点、点と脱ぎ捨てる。だから、彼専用の洗濯カゴを置いたが、まったく使ってくれないとか。
子供達におもちゃを片付けないのを注意したら、「じゃあ、お父ちゃまは?」と言ったのを勘九郎が聞き、それから自分で洗濯ものを片付けるようになったのだと言う。
2人の子供達が桃太郎にさせてもらえるが、周りもそのことを喜んでくれるのが母親としてとても嬉しいとか。
そんな前田は芸能活動をしている時にはふっくらとしていたが、近頃は頬もやつれ、疲れているようにも見える。
梨園の妻として忙しく働き、子供のような夫のためにもアクセク働くのだから無理もない。
2人の子供のこれからが気になる。