芸歴が40年ほどにもなるタモリは、深夜の『タモリ倶楽部』やNHKの『ぶらタモリ』、『ミュージックステーション』などの司会をこなす。
司会業だけではなく、作詞と作曲、作家までこなすマルチな才能を持っている。デビュー当時はギターを持ってオリジナルの曲を歌いながら披露するシンガーとしても活躍していた。髪はオールバックにし、きっちりとディップを塗ってキメていた。
タモリは30歳で芸能活動を始め、売れ出したのも遅かった。『空飛ぶモンティ・パイソン』というテレビ東京の深夜番組に出演し、正式にデビューとなる。今では真面目なタモリだが、当時は『ハナモゲラ』などのデタラメ言葉を言ってはニヤッとするのが特徴であった。
現在はヨットが好きで、『タモリカップ』を開催しては、その走りを楽しむ。そんなタモリは、石鹸などを使わずに体を洗うという。それでも肌にはほとんどシワもシミも無いのだから、驚く。
タモリという人は、実に毎日の生活を楽しんで生きている人だ。「友達なんていなくていい」と言ってみたり、「後ろを振り返った方が楽しい」「仕事も何でも反省しない」「コツは張り切らないこと」と言う。
なんだかネチネチといつまでも悩んでいることがもったいないし、酷く自分を責めない方が楽に生きれるよと言ってるかのようだ。ポジティブ思考だからこそ、彼はいつも穏やかで笑顔でいれるのかもしれない。
好きな言葉は『適当』と言うあたりが、長年、浮き沈みの多い芸能界で生きてこられた秘訣かもしれない。
でも、時には「人生とは後悔する為に過ごすもの」だなんて、哲学者のような言葉を言うのだから面白い。
こんなお父さんがいたら、子供は自由に、もっと気楽に人生を歩めるのだろう。なんだか疲れたなと思ったら、タモリの言葉を思い出してみるといいだろう。ほんとに気持ちが楽になる。
いつまでも元気でいてほしいと思う。