ウイルス性脳炎は、風疹やおたふくかぜ、はしかにかかった後にかかりやすい。しかし、大抵は発熱と頭痛が出て治るケースが多い。
このウイルス性脳炎にかかると、数日のうちに症状は急速に進行する。この症状には嘔吐や激しい頭痛などがあり、酷くなると手足の麻痺や意識障害になることもある。
重症化すれば呼吸困難、昏睡状態となり、死亡することもある。脳はダメージをくらっているから、助かったとしても、言語障害や記憶障害などの重い後遺症が残ることがある。
このウイルスには特効薬というものがないから、感染しないように、各自で予防対策が必要。
予防方法としては、3歳から4歳までの1年間に2回予防接種を受けること。2回目は9歳から10歳の1年間に1回予防接種を受ける。
この予防接種の情報を知りたい時には、厚生労働省の情報提供窓口に問い合わせるといいだろう。電話番号は0422-70-1485で、受付時間は午前9時から午後5時まで。土日祝日と年末年始は休み。
自治体による問い合わせの電話番号やホームページURLも、厚生労働省のホームページの『政策について』をクリックすると一覧が見れる。
このウイルス性脳炎は、1998年にマレーシアで流行したことがある。患者数は265名で、そのうち105名が亡くなっている。
他にも、脳炎にはマダニに刺されることで起こるダニ媒介性脳炎や、性的感染によるヘルペス脳炎などがある。
マダニは5月から9月になると活動が活発になる。日本では50種類もおり、生息地は草むらや河川敷、公園、庭、水田、森林など草木や水がある場所に多く住む。
それらの場所に遊びに行っては噛まれることで感染する。噛まれたら、すぐに病院へ行くことが大事。
ヘルペス脳炎の予防法としては、HSVによる皮疹、口唇ヘルペスのある人と性的行為をしないことだ。