今、Eテレで『ねほりんぱほりん』というなんとも奇妙なタイトルの番組を放送しているが、この番組が巷で「攻め過ぎ」と話題となっている。
このタイトルからは想像しがたいが、番組内容としては、本当に実在する人物のやっちゃった体験を赤裸々に語るドキュメンタリーな番組なのだ。
さぞイっちゃった顔の人が出ては涙を流しながら話すのかと思いきや、出演するのはみな人形。
人間のようなリアルな顔と動きの人形が出るならいいが、なんと!司会者はモグラ。体験談を話すのはブタなのだ。
驚いても顔はそのままだし、酷い体験談を語っているのに、どこか笑っているような顔に見えるモグラの司会者だから拍子抜けしてしまう。
だが、この動物の人形にしたのには訳がある。司会者も声だけを担当すればいいから、出演しては緊張することもない。体験者に聞きにくいことも聞けちゃうし、オーバーなリアクションもとり易い。
体験者だって初めてテレビに出る人ばかりだから、司会者以上に緊張してしまう。でも、声だけならさほど緊張しないから、素直な気持ちも複雑な気持ちも言えちゃうわけだ。
水曜日の午後11時からと放送も遅い時間帯にも関わらず、その人気は高まっている。
覚醒剤を打ちながら子供を育てた母親や二次元のものしか本気で愛せない女など、色々な体験談を披露した。
中でも、株で数十万円を数億円にした男の話は面白かった。株の知識もなく、ごく普通の男が、その世界の仕組みなどを勉強したからこそ、億万長者となったのはとても親近感があり、自分でも出来そうだと夢が膨らむ。
この男は分厚い情報雑誌を数時間かけて読み、会社を表す証券コードを全て覚えてしまうとか。
Eテレは特定の知りたい情報を作れるチャンネルでもある。だからこそ、視聴者の知りたいものをピックアップし、オリジナリティ溢れる番組を作ることが出来るのだ。
ネット民が増えた現在は、テレビ離れも心配だ。そんな人達をワクワクさせ、観たいという気持ちにさせたい番組を作ろうとEテレは考えている。
5分間にギュッと番組の魅力を詰め込んだ動画をユーチューブにもアップしている。すると、スマホを愛用している20代女性が入ってきたとか。
今ではスマホユーザーも多いから、それに合わせた番組作りをしないといけないのかもしれない。