6月19日の午後0時40分頃、新名神で事故が起きた。
事故が起きた場所は、大阪府箕面市の工事をしていた新名神高速道路。
800キロもの鉄板が落下し、作業をしていた作業員が下敷きになってしまったのだ。
運搬中にこの重い鉄板を釣り上げるロープに不具合が起きたのか、突然落下。
この落下で1人の40代の男性作業員が下敷きとなっている。
下敷きになった時には意識不明ではあったが、その後死亡が確認された。
この新名神高速道路では、2016年4月にも大きな事故が起きている。
橋桁をハメて固定しようとしていたところ、いきなり片方が落下した。
下の道路で作業していた作業員は挟まれて心配停止。
落下した橋桁の上で作業していた作業員は、落下した弾みで道路に落下した。
この事故では、2人の死亡と7人の怪我人を出している。
あってはならない落下事故だが、この高速道路の事故の元請けは一体どこなのか?
調べてみれば、大手の三井住友建設と横川ブリッジJVだった。
とにかく、工事を短期間で行うことを目指す新工法を用いたらしいと専門家は語る。
この最新工法という「バタフライウェブ構造」は、世界で初めての工法だとか。
なんとも斬新で格好いいネーミングの構造ではあるが、この三井住友建設は他にも杭打ちミスの為にマンションが傾いては話題となった会社だ。
また、驚くことに、2012年5月30日には新居浜市の自社工場でクレーン作業中に型枠が倒れるという事故を起こしているのだ。
この事故では、鉄筋コンクリート製の橋桁用の型枠を製造している最中、クレーンで持ち上げては外そうとした時に型枠が倒れてしまった。
そして、型枠とクレーンの柱の間にいた男性作業員2人が全身を強く圧迫され、1人は死亡。
1人は命には別状ないが、大怪我を負っている。
この型枠の重さも800kgで今回の鉄板と同じ重さだ。
クレーンを運転していた作業員は、驚くことに運転する為の資格を持っていなかった。
無資格の作業員に簡単に難しいクレーンの操作をさせるとは、雇っている会社も悪い。
もう1人の作業員も資格が無かっただなんて、当時この派遣従業員を受け入れていたSMCシビルテクノスにも問題はある。
どうも道路の陥没事故といい、今回の事故といい、未熟な作業員を平気で現場に派遣しては大きな事故を起こしている。
今後、こういった事故がないように願う。