エリザベス2世の人生を描く『ザ・クラウン』は、制作費が130億円と驚くほどに金をかけたドラマだ。『Netflix』が手掛けるこのドラマは、11月4日より配信されている。
このドラマは、現イギリスの女王エリザベス2世が愛した男との愛情劇を詳細に描くストーリーが見物だ。
子供を持つ母として、妻としての女王の生き様を物語テイストで描く。豪華絢爛のバッキンガム宮殿の近くにあるランカスター・ハウスを宮殿に見立てて撮影を行った。
撮影は色々な由緒ある建物で行ったり、野外で行われたりと移動も大変。由緒ある建物を借りるだけでもその使用料が馬鹿にならない。
そこに撮影期間が250日はかかるというのだから驚く。このドラマに関わるスタッフは250人だし、キャストは324人にもなる。この人達のギャラにも多額のお金がかかっているだろう。
実在の人物であるのだから、細かい部分にまで神経を使う。それはドレスやら装飾品やら建物にだって手を抜けない。
役者も本気で演じるものだから、マット・スミスは現場で死にそうになってしまった。
役者の熱のある演技に刺激されたのか、乗る馬が物凄い勢いで走り出した。その馬が向かったのは渓谷で、その前にいるシマウマに突進して行ったのだ。渓谷へ落ちそうになった手前で大きな男がマットの手綱を引っ張り、命を救ってくれたという。
このドラマは豪華な衣装も見物だが、この衣装からエリザベスの変化を見ることができるところが面白い。
衣装は300から350着も種類があり、エキストラ7,000人分にも1人あたり2着から5着は用意している。それだけの衣装の数を手掛けるだけに、100人もの衣装部が働いていたというのだからまたまたびっくり。
ウェディングドレスは6人で6週間もかけて刺繍を縫っている。衣装のほとんどがミシェルというデザイナーがデザインしているところも見物だ。