高齢者は、何かと健康のために食に関しては気をつけなければならない。特に、油について考えた食事をすることが大切だ。というのも、油の量や種類によっては、動脈硬化や脳卒中になりやすいという研究結果が出たからだ。
動脈硬化や脳卒中になりやすい油と言えば、バターやラードなどが挙げられるが、実は、量によって植物性のゴマ油やオリーブ油の方が生活習慣病になりやすいという研究結果が出たのだ。
植物性の油は食べれば食べるほど血液をサラサラにし、病気を予防する効果も期待されていた。ところが、糖尿病を起こしやすいという結果が出て、専門家でさえ驚いている。
誰が見ても、脂っこいラードやバターの方がコレステロール値を上げやすいから血管を詰まらせるように見えるのに、最新の研究では植物油の方がとり過ぎると動脈硬化になりやすいだなんて、積極的にゴマ油を選んでいたお年寄りはがっかりだろう。
何にでもゴマ油をかけたり、オリーブ油をコップに入れてゴクゴクと飲むのは控え、1日に小さじ1杯程度の量に抑えた方が良さそうだ。
身体に悪影響を及ぼすトランス脂肪酸に悩まないラードなら、逆に安全だと研究チームは言う。50歳以上の人は、コレステロール値が低いと脳卒中やガンになりやすいという結果も出ている。だから、ラードを利用して、コレステロール値を上手くコントロールするといい。
血中のコレステロール値も上げやすい食べ物として、鶏卵を食べることを控えた方がいいとされてきたが、これも最新の研究の結果では、鶏卵を1日に4個食べる人は、1個食べる人に比べて、脳卒中や疾患になり難いという結果も出ている。
2型糖尿病になり難くし、糖尿病リスクも37%も低くできるだなんて、50歳以上の人は、遠慮せずに鶏卵を食べるといいだろう。