佐川急便で懸命に働いていた22歳の男性社員が職場でパワハラをうけ、自宅で自殺した。それも、制服姿のまま首をつって自殺したというのだから気の毒で仕方ない。
きっと、今日も仕事をしに行こうとは思ったが、ツバを吐きかけられたり、エアガンで撃たれるなと思ったら、行きたくなくなってしまったのだろう。
この自殺は労働災害と認定はされず、労災と認められなかった。遺族補償金が支給されなかったが、仙台地裁は支給を認める判決を下した。
度重なる上司からのパワハラに、男性はとうとううつになってしまった。上司にも病気になったと報告したが、上司は「迷惑をかけられて大変だった」と言っている。
でも、いくら仕事が上手くできないからとはいえ、エアガンをわざわざ買ってまで職場に持って行き、撃つ必要はないだろう。これはただの嫌がらせにしか見えない。
このパワハラには6つの種類があるという。身心的に攻撃する、暴言で精神的に攻撃する、無視や仲間はずれにする、仕事を妨害する、持っている能力よりも低い仕事を命じる、プライバシーなことに入り込むなどだ。
職場で親しくなればなるほど親近感を持つが、行き過ぎると、どうも感情的になりやすい。パワハラをする方はスカッとするかもしれないが、やられた方はたまったものではない。
足で蹴るばかりではなく、火の着いた煙草を投げるだの、大勢いる前で怒鳴る、髪を引っ張られた人もいる。
日本ではパワハラをされていると相談する数が年間で6,000件以上もあるが、2024年頃には46,000件にも増えるらしい。
パワハラを受けたことがある人の年齢は平均で25.3歳で、正社員の管理職が最も多い特徴がある。
取り返しがつかなくなる前に、周りの人がもっと注意してあげることも必要だろう。