13歳でデビューした時の長澤まさみは胸も小さく、どちらかと言えばペタンコであった。メリハリのないボディにおかっぱ頭で、まだ男も知らないような純で無垢な美少女だった。
長澤がブレイクしたのは、ドラマ『優しい時間』で嵐の二宮と共演したことが話題になってから。ドラマでは密かに恋心を抱く可愛い田舎娘の役を演じた。
最初はグラビアもこなす人であったにも関わらず、その演技は上手く、次から次へとドラマの依頼が舞い込むようになる。
今ではNHKの大河ドラマ『真田丸』にも出るほどの名の知れた女優となり、演技の幅も広がった。そして、魅力ある演技ができるベテラン女優に成長しつつある。
キャリアを積んでいる長澤は、「役者という仕事が好きと本心で言えるようになった」と言う。
本人も色々な役を演じてきて、演技というものの面白さにハマっているようだ。
そんな長澤はお鮨に目がない。事務所の近くにあるお店に寄り道をしていると言う。
真田丸の脚本を手掛ける三谷幸喜を「天才」と呼び、彼の書いた台本を読む度に「ハッ」と驚き、人を迷わせない話が書けるこの脚本家のことを”救いの救世主”と思っている。
どうも、今までの脚本家の台本は分かり難く、どんなふうに演じればいいのかが理解できずに苦労したようだ。
女優としての自分になかなか納得できずに苦しんでいた長澤は、三谷の書く『紫式部ダイアリー』という舞台でやっと芝居をすることの楽しさを実感できたのだった。
「功名が辻」や「天地人」に続いて3度目の大河ドラマ「真田丸」に出演した長澤まさみ。
真田丸では緊張の連続だとは言うが、演技に自信が持てた長澤の表情はとても輝いているように見える。このドラマのムードメーカーにもなっている長澤は、30代になっても楽しい演技を見せてくれるに違いない。
よく、「演技が下手」や「大根役者」などと批判が上がることが多いが、タメ口や悪役での役者柄も影響しているのかもしれない。
2017年には舞台『キャバレー』で、また新しい道を切り開く。セクシーで妖艶なダンスも披露する長澤まさみの今後が楽しみだ。